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TERRA COTTA
ベトナムの登り窯で焼いたテラコッタです。登り窯でしか現れない偶発的な色合いが特徴です。人為的な釉薬での色出しはしていません。薪の煙を沢山受けた面は茶色く光っており、逆に煙をあまり受けていない部分は肌色になります。同じ物は2つとありません。この奥深い自然な味わいをお楽しみ下さい。
〜 ベトナムの登り窯 〜
 現在の日本ではほとんどの窯がガスを利用しています。ムラがなく、高効率で、思い通りの釉薬表現が可能なガス窯は現代にとってなくてはならないものです。しかしその反面、今でも一部の陶芸家達は薪による登り窯を使用しています。それは登り窯でしか表現できない味があるからです。
 登り窯で焼いた物とガス窯で焼いた物とではどんな違いが出るのでしょうか。ガス窯で焼かれたテラコッタ製品は、ヨーロッパ製のものに多く見ることが出来ます。色にムラがなく、均一でスッキリした雰囲気のものに仕上がります。一方登り窯は製品ごとに色が違います。一つの製品でも部分により色合いがバラバラといった始末です。しかし、逆にそこが登り窯の魅力なのです。
 登り窯の燃料は薪ですが、色は薪が出す煙によって付いてきます。木が森の中で生きていた頃、その木は土の中から様々な金属物質を吸収していました。それが燃えて煙となり焼成中のテラコッタに焼き付いていきます。このテラコッタの色合いは森の大地の色だと言えるかもしれません。
 沢山煙があたった部分は濃茶色で光沢が出て、力強く仕上がります。逆に少ししか接しなかった部分は肌色で優しい雰囲気に仕上がります。その微妙な焼き上がり具合は、まるで焼きたてのパンのようでもありますね。


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